揉み返しとはマッサージの刺激が強すぎてしまって、その筋肉の筋膜や筋繊維を損傷してしまい炎症が起こった状態のことをいいます。
状態的には、マッサージを受けた部分が筋肉痛のような痛みをともなうとされていますが、実際の痛みの状態は、筋肉痛と全く一緒です。
良い揉み返しとは
この揉み返しには良い揉み返しと悪い揉み返しがあるとされています。そもそもマッサージの揉み返しと言うのは、筋肉に強い刺激を与えたことでマッサージを受けた部分が損傷してしまって、そこに炎症が起きた状態なのに、良し悪しがあるのかということですが、実際には、マッサージを受けて揉み返しの状態になった後に、筋肉の状態が良くなるケースがあり、その状態を良い揉み返しとされています。
具体的には、揉み返しが起きたけれども、結果的に腰痛や肩こりの状態が改善したというのが、良い揉み返しとされており、これを好転反応といいます。つまり、良い揉み返しというのは、マッサージを受けた後に、その部分に痛みが生じたけれども、最終的にはマッサージを受けた部分が改善することをいいます。
この良い揉み返しと言うのは、力のあるマッサージ師は敢えて行っている場合があります。これは、マッサージの目的は、痛みや凝りなどを解消することで、最終的にはストレスを発散させて、最終的にはその人の健康を改善していくというものです。ですから、ある程度の筋肉痛は、最終的に凝りや痛みを改善するための通過点としてマッサージを行うものです。
悪い揉み返しとは
次に悪い揉み返しとは、何かということになりますけれども、こちらはマッサージをしたけれども、筋肉に刺激を与えただけで、痛みが続き、その後マッサージを受けた部分が改善しないということです。こちらはどうしてそういうことが起きるのかと言うと、良い揉み返しのように、マッサージをした部分を改善するということを前提にマッサージをしていないということに尽きます。つまり、何も考えずにマッサージをしているだけですから、マッサージをしている部分が改善しないばかりか、筋肉痛が起きてしまっているということになるわけです。
したがって、良い揉み返しと悪い揉み返しを見分けるポイントは、マッサージをした後の状態をチェックしてみることです。揉み返しですから、良い揉み返しでも悪い揉み返しでも、筋肉痛が起こりますけれども、その後マッサージをした部分の改善の有無によって良し悪しを判別しましょう。