マッサージをした後に、身体のだるみや軽い痛みを感じる場合があるという経験をした人は多くいると思います。例えば、マッサージをしてしもらったら、あまりにも気持ちが良くなって寝てしまい、目が覚めた後にぼーっとしてしまうことがある人もいるでしょうし、あるいは、マッサージをしてもらったところに痛みを感じるという人もいると思うんですよね。親指で強く押された感じがずっと持続するという声をよく聞きます。これらの状態のことを揉み返しとか好転反応と言うのですが、言葉的に揉み返しというのはあまりいいイメージではないですし、逆に好転反応というと、いいイメージのキーワードだと思うのですが、実際のところ、どのような違いがあるのかということを知っている人はあまりいないと思います。そこで、マッサージをした後、どういう状態が揉み返しでどういう状態が好転反応なのかということをご説明したいと思います。

揉み返しと好転反応の違い

では、揉み返しと好転反応とはどのように違うのかということをご説明したいと思います。最初にお伝えしておきたいことは揉み返しとというのは、マッサージをした後に状態がおかしいですよ!という身体からのアラートです。なので、揉み返しの場合は、何かしらの対策をしないと悪化している状態が更に進行する恐れがあります。一方で好転反応とは、身体の悪い状態が回復しているサインですので、そのままにしておけば良い状態が進行するということになります。

次に揉み返しと好転反応というのは、どういう状態なのかということを具体的にお話をしたいと思います。揉み返しとは、マッサージによって筋肉が傷ついた時の炎症によるものです。一方、好転反応は施術によって体の老廃物や歪みが修正される際の一時的に起こる不快な反応と言われています。では、揉み返しにしても好転反応についても、どのようの状態になるのかというと、揉み返しの場合には
・施術をした部分が痛み状態
・コリが以前よりもひどくなった
・頭が痛くなった
という状態が一般的です。好転反応については
・身体がだるい
・睡魔に襲われる状態
・身体が火照る状態
などです。このように揉み返しのポイントは痛みの発生であり、好転反応の場合は痛みが発生しないということになります。(以上の状態はあくまでも一般的なもので、人はそれぞれ個人差がありますので、その点はご注意ください。)

揉み返しが発生する原因

以上のようにマッサージをした後に、痛みがどうして発生するのか考えていきたいと思います。揉み返しで痛みが発生するのは、マッサージをしている際に強く圧をかけたりすることで、筋肉が傷み、その部分が炎症を起こしているということが考えられます。施術するツボを間違えたりしても、同じような症状となり、揉み返しによる痛みが発生します。

好転反応が発生する原因

好転反応の場合は、施術によって今まで体の歪んでいた部分が直されることで、体のだるさや眠気といった症状が出てきます。つまり、揉み返しは体が傷ついているアラートサイン、好転反応は体が正常な状態に戻ろうとするための反動で起こる症状と考えておいてください。

対処方法

最後にマッサージの後に、揉み返しや好転反応があった場合にはどのような対処をするべきかご説明したいと思います。

まず、揉み返しの場合は、揉み返しは筋肉の炎症ですので、痛みの発生している部分を冷やすようにしましょう。具体的には、アイシングと言って、ビニールに水と氷を入れたものをタオルで包み、その部分を患部5~10分ほどあてます。これを1時間毎に4回ほどやってみます。ただ、もし患部が良くならなかったり、赤くなる場合はアイシングを中止して、医療機関に相談するようにしてください。

好転反応の場合は、体の状態が良くなっているので、水分補給をして身体を休めるようにしましょう。